美しさの作り方Vol.11 島田由美子×Refletall スペシャルインタビュー
第11回インタビューゲスト 島田由美子さん
プロフィール
- 名前
- 島田由美子
- 生年月日
- 1958年12月23日生まれ(58歳)
- 職業
- ソボンヌ倶楽部(主宰)
- 趣味
- JAZZ
- 資格
- 日本プロトコール・マナー協会アドバイザー
活動案内
- 所属・運営
- ソボンヌ倶楽部
- Face Book
- sobonneclub
活動実績
- NHKおしゃれ工房
- パーリィテラス 大人の着こなしレッスン
- 六本木アークヒルズさくら祭
- 主婦の友社おしゃれのちから
- 主婦の友社ゆうゆう
- 光文社 HERS
- 婦人公論
- ショップチャンネル など多数出演
活力あふれる中高年層を増やすことをビジョンに持つソボンヌ倶楽部。
日本版アドバンスト・スタイルを目標に、年齢を重ねても、孫がいても、いつでも自分の人生を輝かせるためのコミュニティーとして東京・神奈川を中心に活動。
主宰自身もいわゆる「おばあちゃま」だが、孫がいるとは思わせないほどアクティブではつらつとしている。
年齢を味方にし、従来の中高年のイメージを払拭するその姿は、同世代の女性たちから憧れられる存在となっている。
ドラマチックに生きよう!年齢を味方にする「ソボンヌ倶楽部」
ソボンヌ倶楽部とは、「おばあちゃまに見えないおばあちゃまを増やしたい」との想いから立ち上げたコミュニティーです。
58歳になり、今孫が4人おりますが、ある時お友達との会話の中で、「孫がいることをウリにしてるよね!」と言われたんです。
たぶん、その方からしたら所謂おばあちゃんに見えなくて、それを私自ら発信しているということだったんだと思いますが、その言葉をきっかけに、私の年代の女性のイメージを払拭してみたいとチャレンジをしました。
私も、読モやインフォマーシャルのお仕事をする中で、同じ世代でも多くの魅力的な女性に出会いましたし、実際に自分が年を重ねると、若いころに抱いていた年齢のイメージとは違うことも多いんです。
ですから、イメージに捉われすぎずに「年齢を重ねても諦めない」という部分を広く伝えていきたいと思ってこのコミュニティーを始めました。
ソボンヌ倶楽部のコンセプトの1つとして「年齢を味方につける」というのがあります。
もう歳だから・・・という考え方はせずに、その年代で楽しめることをやっていったり、好奇心を持って日々チャレンジできることをやってみようということをお伝えしています。
最初は、Facebookでの情報発信が中心で、交流というのもあまり考えていなかったのですが、メンバーの方からご要望をいただいて、ランチ会を開いたりして活動しています。
今後は、ブライダルフェアで新郎新婦の母親役をやっていただく、ブライダルママモデルの養成講座も始まりますし、また、今の年代だからこそできることを提供していけると思います。
美しさとは品格ありき
私自身が生き生きと過ごしている姿を周りの方に見ていただく事で、年下の皆様から「50代が怖くなくなった」とお声をかけて頂くことが多いです。
こう言っていただけるのは、認めて頂けているということになるので、非常に励みになりますね。
一般的にも言われていますが、年を重ねれば重ねるほど、内面が出てきます。
その時に滲み出る美しさと言うのは、品格ありきではないでしょうか。
美しさや品格というのは、人を引き付ける魅力の1つとして必要な要素ですが、年齢が上だからきちんとした人が多いかと言うと、残念ながら必ずしもそうとは言えません。
コミュニケーションを円滑に行えるのは、相手を敬う気持ち「お相手ファースト」の考え方があるからだと思います。
これはプロトコールマナーを学んだ時から大切にしているのですが、お相手ファーストの精神があれば、無駄なトラブルがかなり減っていきます。
例えば、車を運転していて、他の車線に入りたそうな車がいるとします。
その時に自分の前に車を1台入れたところで、体制は大きく変わらないですよね。
だけれども必死に「入れてやるもんか!」と殺伐となってしまう方もいらっしゃる訳ですが、そこは自分中心にならないで、優先する気持ちを持って差し上げた方が良いですよね。
このような思いやりの心を持っている方というのは、やはり品格がある方だと思いますし、逆に自分ばかりの人を見ると品格が備わっているのか疑問に感じることもあります。
ですから、自分ばかり見ずに、もう少し大きな気持ちでいるようにすることも、内面から伝わる美しさの要素として大切だと考えています。
ないものねだりより、今あるものを大切に
私は背が高いのがコンプレックスで、以前はそのコンプレックスに悩みを抱いていましたが、50歳を過ぎてから、これも自分の中の一つとして受け入れられるようになりました。
きっかけは、42歳の時に経験した入院です。
青信号を歩いていたら向こう側から車に突っ込まれて、4か月ほど入院することになりました。
そのことで、当たり前に思っていた自由と健康は一瞬にしてなくなり、いろんなものがガラッと変わりました。
ベッドの上に寝たきりで、顔のお手入れどころじゃないですし。
しかし、その時に無いものばかりに目を向けるのではなくて、今持っているものをもう少し大事にしなければいけないという考え方に変わりました。
自分の持っているものは、自分の中では当たり前になっているからこそ、無いものを欲しがってしまうと思うんですけれど、そこをもう少し考えて、持っているものを伸ばしたり、活かす方向にした方が、心が豊かになる気がしました。
その方向性に考え方を変えてから、50歳になって読者モデルのお話をいただきました。
このお仕事は、お洋服の着映えなどの理由である程度身長がないといけなかったんです。
最初は自分が読者モデルをやるだなんて思っていもいませんでしたから、お話を頂いた時、コンプレックスに思っていた部分が、「今度はこんな風に展開できるんだ!」という喜びに変わりましたね。
現代は様々な選択肢の中で、多様な生き方ができ、自己表現の機会もあって、女性にとって良い時代で生きているなと思います。
その中で、女性一人ひとりが自分らしく、美しく輝くことは素晴らしい事です。
心も、体も、生き方も、「あれがほしい」「これがほしい」ではなく、自分の良い所に目を向けて、そこを大切にしてあげるということが、女性にとって美しく輝くことに繋がるのではないでしょうか。
よりシンプルにお肌の基礎を整える
私は50代であることも一つの誇りのように捉えているので、あまり若作りをしたいという風には考えていません。
なので、アンチエイジングというよりは、普段のスキンケアを丁寧に行うということを心がけています。
昔はめんどくさがり屋で、本当に何もしてこなかったんですけれど、ちょっと反省をして手をかけてあげたら、ビックリするくらい肌年齢が下がっていったんです。
ただ、あれもこれもと買っても、私はあまり長続きしないので、シンプルなスキンケアを丁寧に行って、長く続けるようにすることを重視しています。
特に、一番大事だと思うのは洗顔で、「綺麗に落とし、綺麗な状態のお肌に自分に合った基礎化粧品をつける」ということが基本じゃないかという風に思っています。
洗顔は、石鹸素地の固形石鹸を使うようにしていて、あまり洗浄力の強いものは好みません。
洗顔をしたら、水ではなくて、体温くらいのお湯で流しています。
私はファンデーションは普段付けないので、クレンジングをしませんから、全てその洗顔だけで汚れが落ちますよ。
洗顔は夜をメインにして、そんなに皮脂の多いタイプではないので、朝はぬるま湯で水洗顔だけを行うようにしています。
この洗顔は手順も使うものもシンプルなので、めんどくさがりな私でもしっかり続けられますから、一日の終わりには綺麗な素肌に戻るよう心がけています。
これからは自分にも目を向けた人生を
40代、50代の私たちくらいの世代の女性は、今までお家のことや家族のことを、とっても一生懸命にやってこられた方々だと思うんです。
私もずっと専業主婦でしたから、「自分より、まず家族!」というところがあって、子どもたちが成人して巣立って行った時に自分に目を向ける時間を持てても、なんとなく罪悪感があったり、後回しにする癖がついてきてしまっていたんです。
きっと、一生懸命に頑張ってきた人であればあるほど、この気持ちが強くなると思います。
ですが、私はそんな女性の皆さんに「もう少し自分に目を向けて良いんだ」ということを伝えたいです。
自分にもっと目を向けて、自分を輝かせるためのものを取り入れて、今の時代は生きていって良いと思います。
美容でも、仕事でも、趣味でも、何でもいいですから、自分の今後の人生を豊かにする選択肢を、積極的に取り入れていくべき年代です。
誰の目を気にすることもなく、自分が楽しめるもの、自分が喜べるものを生活に入れて、後回しにしてきた自分を、ここから大切にしてあげてほしいです。
ぜひ、そのようにして輝いてくださる方が大勢増えて下さると嬉しいです。