美しさの作り方Vol.28 栂安亜紀×Refletall スペシャルインタビュー
第28回インタビューゲスト 栂安亜紀さん
プロフィール
- 名前
- 栂安(つがやす)亜紀
- 年齢
- 38歳
- 出身地
- 北海道帯広市
- 趣味
- 読書、本屋&カフェ巡り、旅行、温泉、インテリア探し、美味しいものを食べること
- 特技
- 英会話、フィギュアスケート、自己紹介作り、書道作文、すぐに友達を作ること
活動案内
- 公式サイト
- ダイヤモンドスピーチ
- アメブロ
- 周囲の目を気にせずに、なりたい未来を実現し続ける話し方
経歴
- 2004年
- 慶應大学総合政策学部を卒業し、北日本放送にアナウンサーとして入社。
全国放送テレビの中継キャスターなどを担当。 - 2008年
- 結婚を機に退社し、上京。
- 2009年
- 長女を出産。
- 2014年
- 次女を出産。
- 2017年
- 起業し、ダイヤモンドスピーチをスタート。
- 2020年
- 北海道から九州まで全国から生徒が集まり、これまでに300名以上が参加する。
ダイヤモンドスピーチカレッジ卒業生に向けた文章発信力講座の開催や、初のオンラインレッスンにも着手。
テレビ・ラジオ出演
- テレビ・ラジオ出演
- 日本テレビ「ズームイン!!SUPER」中継キャスター
- 読売テレビ「情報ライブミヤネ屋」中継キャスター
- 日本テレビ「24時間テレビ愛は地球を救う」中継キャスター
- 北日本放送「伊藤敏博フォークルネッサンス」アシスタント
- ITmedia「eBookTV」メインキャスター 他多数
- 司会
- さくら中央大会 憲政記念館
- スウェーデン歯科衛生士会会長来日講演
- 文部科学省 生涯スポーツ功労賞及び生涯スポーツ優良団体表彰式
- 英国大使館「ロビンソンペラム」ジュエリー発表会
- 毎日新聞主催「相続・贈与まるわかりセミナー」
- コーチング・カンファレンス2015 in Japan
- 東京大学「自分で作る健康社会」COI拠点シンポジウム
- 慶応大学 三田会 他多数
- 講演・セミナー
- 山口県保険医協会等「患者さんの心に寄り添う言葉遣い」
- マンションコミュニティ研究会「東京のマンション暮らし。近隣との絆を築く方法」
- 六本木アカデミーヒルズセミナー「アナウンサーが教える絶対に役立つ自己紹介法」
結婚・出産を経て、アナウンサーの強みを活かし、なりたい未来を実現する話し方を伝える「ダイヤモンドスピーチ」を開講。
スピーチスキルの上達だけでなく、その人が根本から変容するほどオリジナリティ溢れるカリキュラムが話題となり、募集開始1分で満席になるほど人気のスクールにたった3年で成長する。
ビジネスウーマンや起業している女性だけでなく、家庭を支える主婦からも好評を博し、女性なら誰もが1度は受けたい話し方の講座と言えるだろう。
2児の母とは感じさせない愛らしい美貌と、周囲を包み込むような温かい優しさを兼ね備え、女性の目標像となっている。
アナウンサーの得意を活かして「伝わる話し方」を伝授
これまで私はアナウンサーとして仕事をしてきましたが、2017年からダイヤモンドスピーチという女性のための話し方スクールを開講しました。
このスクールでは「人の心を動かす伝える力を手に入れていただく」をテーマに、特に自己紹介へフォーカスをして、自分だからこそ伝えられる内容「ダイヤモンドメッセージ」がより魅力的に伝わる話し方のレクチャーをしています。
以前、知人から自己紹介が苦手だと相談を受けた際、その場で思いつくアドバイスをいくつかお伝えした事があるんです。
すると、そのアドバイスをもとに自己紹介をしてみたらとても評判が良かったと、知人の方が大変喜ばれたんですね。
これをきっかけに、お相手の想いをまとめて自己紹介を作ったり、自分の持つ知識やスキルを伝えることで喜んでいただける事に、私は喜びを知りました。
当時の私は、結婚・出産を経てフリーアナウンサー事務所に所属していましたが、知名度もなく、業績もなく、自分には何もないと感じて焦っていたところがあったんです。
ですから、その喜びを実感した時は、私の中にずっと探していたダイヤの原石を発見したようでしたね。
そこから少しずつお受けする内容や活動の幅を広げていき、気が付いたらいわゆる起業女子になっていました。
「よし、起業するぞ!」「これを仕事にするんだ!」と、意気込んで起業をした訳ではありませんが、肩の力を抜いて私らしく続けられているのが逆に良かったのかもしれません。
今は3カ月間のスクールを通して生徒の皆さんに自己紹介の秘訣をお伝えしていますが、今後はもっと多くの方に知っていただき、自己紹介が得意な女性が増えてほしいなと思っています。
たくさんの女性が活躍するこの社会の中で、一層の喜びや自信、誇りを感じられるお手伝いができたら嬉しいです。
未来の自分・理想の自分へ繋げる自己紹介に
ダイヤモンドスピーチは自己紹介に特に力を入れている話し方講座ですが、なぜ自己紹介にこだわっているのかというと、誰にも代わってもらえない唯一無二のスピーチだからです。
自分の紹介は自分でしか行えないものですから、プレゼンのように他の人に代理をお願いすることはできません。
それなのに日本では、自己紹介の方法をきちんと学ぶ場があまりなく、皆さんポイントを知らないままなんとなく自己流で話をしているんです。
しかも、日本人は往々にして人前で緊張しやすい方が多いので、自己紹介スピーチに苦手意識を持ちやすいですし、謙遜の文化がとても強いので、自分の良い点や強みを持っていても伝えようとしない方がほとんどなんですよね。
避けては通れない自己紹介だからこそ、スピーチの内容や伝え方に自信を持てるようになれば、今後どのような場面でも自信が見出せるのではないかと考えています。
私自身も自己紹介を通じて、どれだけ多くの方がダイヤモンドスピーチに来てくださったのか、計り知れません。
会話のきっかけがたくさん生まれますし、良い出会いを引き寄せてくれる縁結びアイテムとも言えると思います。
また、自己紹介というのは誰かに伝える時だけでなく、実は、自分自身が迷った時にも役立つんです。
自己紹介文を考える時は、まず自分自身を振り返る事から始めるのですが、この作業は人生の棚卸にあたります。
自分の「現在」「過去」「未来」をノートにまとめていくと、1つ1つを言語化することで思考が整理され、自分の軸や方向性、目標が見出せるようになるんです。
話がまとまるという事だけではなく、その人の人生の方向性もまとまっていくというのが、自己紹介の強みだと思います。
人生の棚卸を通して自分の軸を発見したり、なりたい未来を考えていく事は、働く女性や起業している方だけでなく主婦の方にとっても大切な事です。
ご家庭でも空いている時間に取り組むことができますから、色んな女性にぜひやってみてほしいですね。
美しく、伝わる話し方のポイントは「目」
私は「話し方」と「女性の美しさ」はとても関連性が高く、美を考えるうえで切り離せないものだと思っています。
それは話し方を通して、その人自身の“心”が滲み出るものだと感じているからです。
たとえば、焦っている・そわそわとしている時は、話し方が早口になりやすく、声も聞きとりにくくなります。
また、自分に自信がないとどうしても声が小さくなり、目線もキョロキョロと動いた話し方になってしまいますよね。
一方、美しくて心にゆとりのある方の話し方を見ていると、非常におおらかな印象を持ちます。
話し方を見ればその人の心が大体分かると私は思っていますので、美しい女性になるためには、話し方のトレーニングも欠かせないのではないでしょうか。
もちろん誰でも、緊張した状態や不安の中でスピーチをする機会があると思いますが、そんな時は話し方を意識的に工夫すると良いですよ。
例えば、私の場合は「目」にとても気を付けており、話す時には自分の目をしっかりと見開くよう気を付けています。
ことわざでも「目は口ほどに物を言う」と言いますが、視線が落ち着かないと美しさが半減してしまううえに、伝えたい想いも半分以下になってしまいます。
聞いてくださっている一人ひとりにメッセージを直接届ける気持ちで、目を開き、相手をよく見て話しますね。
相手の目を見て話すのが苦手という方もいらっしゃいますが、一人一人をしっかり見て話した方が、実は意外と緊張しないものです。
相手の目を見て話す練習は、大多数を相手にする時だけでなく、一対一のコミュニケーションでも行えます。
「おはよう」「ありがとうございます」といった普段の会話の中で、相手の目を見るよう意識するとお相手も喜んでくださいますし、いざという時も緊張が和らぎますよ。
スキンケアタイムには言葉の美容液を取り入れて
普段私はスキンケアを行う際、化粧水・美容液・乳液の3ステップだけですが、丁寧に時間をかけるよう心がけています。
化粧品を付ける時は、感謝の言葉やポジティブな言葉、自分の目標などを声に出し、言葉の美容液とあわせて塗布するようにしているんです。
これは心理学で「アファメーション」というテクニックなのですが、肯定的な言葉や自分の夢を言語化し、声に出して脳に思い込みを作る事で、自分の言動を自然と目標の方向へ向けていく事が出来ます。
以前ビジネスの先生に教わったのですが、つい忘れてしまうのでスキンケアと紐づけ、毎日続けられるようにと始めたのがきっかけです。
アファメーションと共にスキンケアを行っていくにつれ、言葉はまるで美容液のように自分自身を磨いてくれるものなんだと感じ、「言葉の美容液」と言っています。
声に出す時は「今日も頑張った」「私のお肌はキレイ」と自分自身を褒める言葉でももちろん良いですし、目標や叶えたい夢があればそれを“叶えた設定”で言葉をかけます。
たとえば、自分がこれから講座を開講するときには、目標が叶った・そのようになったという前提で「講座が満席になりました」と声に出すんです。
すると、「講座が満席になった自分」という自己評価とともに生活をするので、迷わずに行動を決めることができます。
やりたい事を声に出すことによって目指すべき方向性が明確になり、決意にもつながるので、心の中で思うだけでなくしっかり声に出すことが大切です。
また、脳は否定語を理解しづらいと言われていますので、「シワがなくなった」ではなく「ハリのある肌になった」「お肌がツルツルです」と言うのが良いですね。
美しさとは相手に対する安心感・信頼性
私は言葉というツールを使って伝えるお仕事をしていますが、「何を伝えるか」よりも「いかに伝えるか」が特に大切だと感じています。
メラビアンの法則でも言われているように、私たち人間は視覚情報で第一印象を判断しますから、話をしっかりと届けたい時は容姿に気を付けることも非常に重要です。
局アナ時代に初めて全国放送をした時、田舎の山奥からの中継だったのでカジュアルな服装で出演したことがあります。
その放送を見ていた母から、「何であのジーパンを着てたの?」と内容よりも外見のことを言われた時、容姿の重要性に気付かされたんです。
アナウンサーは伝える言葉を考えて、考えて、考え抜いて原稿を作るのですが、たとえどんなに良い内容だったとしても、外見で引っ掛かりや違和感があるときちんと相手に届けることができません。
このような側面から考えると、容姿の美しさと言うのは安心感であり、また信頼性であると言えると思います。
また、見た目に美しいと感じる方は、やはり自己管理がしっかりと出来ていると感じますから、この点からも相手の安心や信頼につながりますよね。
女性であれば「いつまでも美しくいたい」という気持ちを誰もが持っていると思いますが、年齢を重ねても美は衰えるものではなく、むしろ熟成されていくものです。
容姿を整えるためにと不自然に年齢へ抗うのではなく、自分の良い所や魅力を引き出すことを考えることで、本来の美が生み出されて自信へとつながると思います。
自分の美しさを実感して自信が持てれば、自然と表情が笑顔になりますし、自分と周囲の人の幸せを作っていく事が出来ますよね。
私は、美しくない女性は一人もおらず、自分の美しさにきがついていないだけだと考えています。
全員が美しさの原石を持っており、年齢や環境によって諦めることなく、ポジティブに邁進してくことが大切だと思うんです。
女性の美しさは世界の幸せにつながるダイヤの原石ですから、私はその美しさを話し方を通して、サポートしていけたら嬉しいです。