美しさの作り方Vol.15 宮崎雅子×Refletall スペシャルインタビュー
第15回インタビューゲスト 宮崎雅子さん
プロフィール
- 名前
- 宮崎雅子
- 年齢
- 42歳
- 所属
- I Love Mommy Academy
- 取得資格
- 各種インストラクター(ピラティス、ベビーマッサージ、チアダンス)
- 趣味
- チアダンス、スポーツ観戦
- 特技
- 人の魅力を見つけること
活動案内
- 所属・運営
- I Love Mommy Academy
- Face Book
- m.masako.m
活動実績
- メディア
- 家族のコトバ/VERY2012年10月号
- 武蔵小杉Walker/角川マガジンズ
- ママとKidsの街歩きvol.2/武蔵小杉エリア情報サイト
- Blue Ocean/銀座美人/TOKYO FMなど
- レッスン
- 相模原市子育て支援事業
- コピス吉祥寺(サンケイリビング主宰)
- コンビ株式会社主催イベントなど
自身の孤独な育児経験から産前産後女性とベビーを笑顔にするため、内閣府認証特定非営利活動法人を設立。
「女・松岡修造」のニックネームを持つほどの熱意を持ち、様々な教室やイベントを通して母子への支援活動や講師養成を実施している。
大手企業での職務や事業立ち上げの経験もあり、ワーキングマザーに対する理解も深く、多くの女性から絶大な信頼を獲得。
共働き世帯が当たり前の現代において、ワンオペ育児や仕事と育児の両立に悩む母親たちの救世主的存在となっている。
ママたちに辛い思いをさせたくない!と産前産後女性支援を開始
NPO法人I Love Mommy Academyは「ベビーの幸せはママの笑顔から」をコンセプトに、産前産後女性の心と身体の健康を維持するための活動や、親子が楽しみながら触れ合える活動を行っています。
具体的には、ヨガやピラティスといった運動・体操系から、ベビーマッサージやベビー手話の様な親子の触れ合い、リトミックによる知育、クッキングを通した食育などがあり、東京都の成城学園前や神奈川県の武蔵小杉、新百合ヶ丘を中心に活動しています。
この団体を立ち上げた理由は、「ママたちに楽しく過ごしてもらい、ベビーも笑顔になってもらいたい」「孤立した育児をするお母さんが一人でもなくなるようにしたい」という思いがあったからです。
私には子どもが3人おりますが、ちょうど2人目を産んで育休に入った時に今で言うワンオペ育児になっていて、一人でずっと乳幼児の世話をして、他の人とほとんど会話をせずに1日が終わる毎日を過ごしていました。
それまではずっと仕事をしていたので急に社会との断絶を感じましたし、仕事で残してきた実績や頑張りは育児には何も活きないので、自分自身への無力感を感じたりもしました。
そんな時、同い年くらいの子どもを持つ友人に相談をしてみると、実は友人自身も同じような悩みを抱えているという事が分かったんです。
「言葉に出さないだけで、ワンオペ育児や初めての育児に悩んでいる人が多い。だとしたら、私たちと同じ様な思いをさせない場所を作ろう!」ということで、I Love Mommy Academyを設立しました。
産後はイライラして子どもにあたってしまったり、肩こりや腰痛などのマイナートラブルや、産後の体型の崩れによって自分にネガティブな気持ちを持つ方が多いと思うので、心も体も整えられるピラティスを含め、ママやベビーのサポートができる企画を展開しています。
自宅でも続けやすい内容をお伝えする様心がけていますので、その場だけでなくしっかり活用していただけます。
共感できる場所づくりや社会復帰の支援も実施
I Love Mommy Academyは、ママ友作りや情報共有できる場所としての役割を持っています。
子育てで辛い時に家に引きこもりがちになったり、お家の近所にしか行かないと、欝々としてしまったりイライラが募ったりしてしまうものです。
そんな時に、同じ境遇のお母さん同士で悩みを共有し、共感してもらえるだけで気持ちが軽くなりますし、お互いに情報交換することで新たな解決策を見つけられることもあります。
利用者様の中からは、I Love Mommy Academyで出会ったお母さん同士がお友だちになり、その後もずっと仲良くされているという声を結構いただくんです。
例えば、マタニティの時に妊婦さんのエクササイズクラスに来て下さった方同士がお友だちになり、またみんなで一緒に産後の親子エクササイズのクラスに来てくださって、親友としてお友だちの関係が続いているそうです。
そういったお話を伺うと、このサークルを立ち上げて良かったなとやりがいを感じます。
また、ママの支援の一つとして、インストラクターの養成も行っています。
元々、私は産後に前職へ復職しましたが、当時は出産して職場に戻る女性がほとんどおらず、今までの職場もみな結婚したら会社を辞めるような風潮がありました。
でも仕事をしたい気持ちもあり、育児経験から社会で自分が貢献できることがあれば続けたいという気持ちでこの団体を作ったので、現在も子育て世代の女性たちが社会との繋がりを持てる仕事を応援できればと養成講座を開講しています。
私自身が母であることを強みにした仕事をしたいと考えていたので、今、産後の女性たちが「私は資格ないし」「今さら仕事なんて」と思わずに、いくつからでも自身の知識・経験を活かして活躍できる事を知って欲しいと思います。
I Love Mommy Academyの講座は、「ベビーマッサージ」「親子ヨガ」「産後・親子エクササイズ」の3つのインストラクター養成コースがあります。
取得後は開講アドバイスを受けられたり、既存クラスでのアシスタント参加などが行えるので、実践的な部分のサポートも大切にしています。
家でもすぐできる!簡単ピラティスレッスン
I Love Mommy Academyでも実践するピラティスとは、体幹トレーニングの要素が入った運動のことです。
ジムなどのトレーニングの多くはアウターマッスル(外側の筋肉)を鍛えるものが多いですが、ピラティスでは動作で最も大切なインナーマッスル(内側の筋肉)を鍛えることが出来ます。
産後は骨盤周りの筋肉が弱まったり、腰痛、肩こり、猫背など様々なマイナートラブルが出やすいので、美しい姿勢とスタイルを維持しながらトラブルを緩和させることができます。
体に痛みや辛いところがあると気持ちもネガティブな方向に引っ張られやすいので、心の面からもピラティスで体を整えることは大切ですね。
激しい運動を行う訳ではないので強度やアレンジがしやすく、小さい子からお年寄り、さらにはアスリートのパフォーマンス向上まで幅広く対応できる運動です。
自分の体重を使ってトレーニングが行えるので器具を揃える必要もなく、お布団の上で寝ながらできたりもするので、自宅に居ながらどなたでも取り入れやすいのが特徴ですね。
例えば、椅子に腰かけて手のひらをお尻の下に敷いていただくと、「坐骨」というゴリゴリとした骨が当たるのが分かると思います。
体幹の筋肉を使って背筋を伸ばし、お腹と背中を真っ直ぐにキープすると、坐骨が垂直に手に当たるので姿勢が良いという目印になるんです。
デスクワークなど座り仕事が多い方は、気付いた時にこの坐骨の位置を確認することで自然と体幹を使うことができるようになり、お腹がへこんでお尻が上がるようになります。
また、産後女性や中高年~シニア世代の方にぜひ行っていただきたいのが、骨盤底筋のトレーニングです。
お尻の穴を絞める感覚で膣を締めるのですが、臓器を正しい位置にキープすることでボディバランスを整えられたり、血行が良くなりホルモンバランスを良くする効果などが期待できます。
こういった運動は定期的にできればベストですが、電車で立っている時、レジのお会計待ちなどのスキマ時間を使って続けるだけでも構いません。
気付いた時に続けるようにするだけでもトレーニングの効果は感じられますので、ぜひ続けて行ってみてください。
安心・信頼に繋がる容姿の美しさ
お客様と接する仕事柄、容姿の美しさには気を配るようにしています。それは、美しさが信頼に繋がると考えているからです。
例えば、同じサービスを同じ金額で提供している人が2人いたとしたら、生活感が出すぎている先生よりも、綺麗で清潔な先生の方が安心していらしていただけると思うんです。
自分の容姿や美容に気を配れるという事は、細かい変化に気付ける人だと思っていただけるので、ひいては「自分の事もしっかり見て、細やかなケアをしてくれる」という様に感じてもらえると思います。
私の事、そして団体全体のことを信頼し、安心してお子様と一緒に来ていただけるようにするために、外見からも思いやりを伝えていきたいです。
先程ご紹介したピラティスの運動は私自身も美容法として行っていますが、他にも毛先のケアに気を遣う様に心がけています。
基本的にロングヘアが好きなのですが、年齢を重ねるにつれて髪のパサつきが気になる様になりました。
特にここ1~2年はより感じるようになったので、ドライヤーやブローの後にはヘアオイルを塗ってから出掛け、毛先まで意識するようにしています。
あとは、豊かな表情を意識して、表情筋を使う事も美容法として実践していることの1つです
車移動中に顔を動かす様にしたり、子どもと一緒にお風呂に入っている時は変顔対決をして顔を動かす様にしていますね。
顔のトレーニングを意識しているからか、肌のハリが良いとよく言っていただけます。
笑いジワも気にしていたんですが、実は笑っている方がシワができにくいという事に気付いて、「意外と使った方が良いんだ」と学びました。
笑顔の状態はお客様が安心できるというだけでなく、赤ちゃんが委縮せずにクラスを楽しむことにも繋がるので、お客様の前で表情を意識する事も大切にしています。
また、子どもと接する仕事なので、メイク用品は子どもが触れても安心な材料を選んでいます。
あまり香料がきつくなく、オーガニックの材料などできるだけ自然なものが選ぶポイントです。
今使っているヘアワックスはハンドクリームにもなる製品で、そういった安全性の高いラインナップは興味を持って使います。
笑顔はみんなを幸せに!無限大の可能性で輝く生き方を
美容は単に外見を整えるということだけでなく、自分自身を見つめて大事にするという意味があると思います。
子供優先の生活が続くとどうしても自分の事を後回しにしがちですが、母になっても自分自身を諦める必要はありません。
むしろ、自分や相手を大切にして細やかな配慮が出来るということが、女性として、母としての魅力を引き立てると思います。
女性が美しくある事は女性に生まれたことを存分に楽しみ、家族や周りの人に幸せを届けられることにも繋がります。
結婚している・していない、子どもがいる・いないに関わらず、自分が幸せであることは周囲に対して必ず良い影響を与えますから、もっと自分のために時間を使い、自分のために何かをしてあげることを大切にしてほしいです。
また、出産を終えても、母になっても、活き活きとした「あんな風になりたい」という目標となる女性の一人になることで、多くの女性に「自分の可能性は無限大なんだ」ということを感じて欲しいです。
私もこの歳になってインタビューをしていただける機会があると思っていませんでしたから、何かを続けていたり、自信をもって笑顔で活動していれば、必ず良い方向に進んでいくと思います。
「今からでは遅い」とやらない理由を探さないで、興味のある事や取り組みたい事は積極的に行動して、ご自身の可能性をどんどんと広げて頂きたいです。
日本は一億総活躍社会を目指す中で、女性たちが社会の中でもっと輝ける環境を作ろうとしていますが、仕事面だけでなく家庭の中でも自分らしく輝く女性たちがもっと増えていくことを願っています。