美しさの作り方Vol.23 豊島あき子×Refletall スペシャルインタビュー
第22回インタビューゲスト 豊島あき子さん
プロフィール
- 名前
- 豊島あき子
- 年齢
- 49歳
- 資格
- JHMAA(日本メイクアップアーティスト協会)シルバーライセンス
- 趣味
- 映画鑑賞、旅行、食べ歩き、コスメ集め
- 特技
- メイク、楽しい場作り
- 好きなもの
- アイスコーヒー、チョコレート、お肉、ワイン
活動案内
- アメブロ
- メイクを知ってキレイになろうオンナを底上げするブログ
- toyoshima.akiko
経歴
- 1991年
- 麒麟麦酒株式会社に入社。総合職として物流を担当。
- 1998年
- 出産を機に退職し、専業主婦になる。
- 2013年
- 家庭を支えるため、42歳で再就職活動をし、メイクの持つ力に感銘を受ける。
- 2015年
- 嶋田ちあきメイクアップスクールに入学。同年卒業。
- 2016年
- メイクレッスンを東京、名古屋、大阪で開催。
「メイクを通して女性を癒し、支えたい」という理念のもと、心や人生にパワーを与えるメイクアップアーティストとして活動。
メイクが女性の武器になり、人生を支える1つのツールになるよう、生徒自身が覚えやすく、変化を実感できるメイクレッスンを開講している。
これまでに20代から70代まで、300名を超える多くの女性にメイクを伝えており、リピーターやファンが多いのも特徴。
明朗な性格と、快活さを兼ね備えた魅力的な人柄で、変わりたい女性の人生を力強くサポートしている。
メイクを通して女性にパワーを!勇気を与えるメイクアップアーティスト
専業主婦だった私が、メイクアップアーティストとしてお仕事をするようになったのは、主人が病に倒れ、再就職した事がきっかけです。
出産当時、多忙で出張の多い主人の事を考えて専業主婦になる選択をしましたが、主人が病気で退職し、急に家族を一人で支えなければならない状況になりました。
長年、家庭を守っていましたので、面接に行くのには大変勇気がいり、「せめて見た目だけでも整えよう」と思って美容院でヘアセットとメイクアップをお願いしたんです。
すると、普段より数倍も綺麗に見える自分に驚きつつも、不思議とパワーが漲って勇気が出てきました。
美容院を出た私は、主婦だったことをまるで感じさせないくらい堂々と面接に向かう事ができ、結果も無事、採用していただけたんです。
その時、メイクというのは見た目だけを変えるのではなく、内面に与える影響が大きいのだと実感しました。
また、自信によって言動が変わると「仕事を頼みたい」「安心して任せられる」という信頼獲得にもつながり、自分だけでなく周囲の人に対する影響も少なくないと、同時に痛感したのです。
さらに同じ時期に、メイクアップアーティストの向田麻衣さんが情熱大陸に出演し、心に傷を負った世界中の女性たちにメイクをすることで、癒しと勇気を与えている活動を目にしました。
自分が就職活動で感じた事と、この向田さんの支援活動がリンクして、メイクが女性にとってとても意味のあるツールだという事を痛感しました。
当時の私は、夫の病気や社会での厳しさなど、様々な事で傷ついていたんだと思いますが、「助けや支援が、もっと周りにあったら…」と感じる所があったんですよね。
ですから、今度は私が、一歩踏み出す勇気が欲しい方に手を貸せたらと考えて、主人が社会復帰できたタイミングですぐにメイクの勉強をし、メイクアップアーティストとしてレッスンを開催するようになりました。
心地良い環境の中で、身になるメイクレッスンを
私の行うメイクレッスンは、全3回すべてに眉毛レッスンを入れているのが特徴です。
眉のメイクを悩んでいる女性がとてもたくさんいるので、徹底的に「書く→消す→書く」を繰り返し、しっかり体得していただけるようにしています。
また、私自身メイク直しがすごく嫌いなので、崩れにくいベースメイクの作り方にもこだわっていますね。
これまで20代から70代まで、幅広い世代の方にメイクレッスンをしてきましたが、年齢が上がるほど、描き方や塗り方にご自身の癖がついているんです。
長年の癖は一朝一夕では直らないので、「どうしたら取り掛かりやすいのか」「どう教えたら癖が直りやすいのか」という点もよく考えてお伝えします。
もちろん、楽しく、分かりやすく、適度な緊張感と心地よい雰囲気の中でメイクを学んでいただけるように、環境づくりの面も工夫しています。
私がメイクスクールで勉強していた時、先生から「メイクをされる側は、同時に癒しを求めている。謙虚に、させていただく気持ちでやりなさい」と教わりました。
世の中にはメイクアップアーティストやメイク講師が多くいますし、メイクを教えてもらえる場所もたくさんあるんです。
その中で、ご縁をいただいた生徒さんから「豊島あき子に教わって良かった」と思っていただけるように、技術、教え方、環境、雰囲気さまざまな点を改善・向上させています。
「メイクが好きになった」「自分はこんなに綺麗なんだと思った」とお声をいただいて、とてもやりがいを感じますね。
変化を求める方や新たなスタートを切る方など、今後はより多くの女性をサポートできるように、私と同じ気持ちでメイクをしてくれる講師を育て、全国に展開していきたいです。
専業主婦を17年経験したからこそ、お金だけじゃない、女性の生きがいになる働き方を手に職を持つことで、実現出来たら嬉しいなと思います。
年齢に合ったメイクでもっと美しく
若い世代の人ももちろんですが、ミドル層になってお肌が変化した時に、今の自分に合ったメイクを知るという事も重要です。
いつまでも同じようにメイクをしていると、若作りに見えてしまったり、どこか違和感を感じさせてしまうんですよね。
自分の年齢や肌の変化、求めるもの、メイクの悩みをご相談いただければ、どんな部分を工夫すれば良いのかを一緒に考えていくことができます。
たとえば、30代はまだ肌が綺麗な方が多いので、ベースメイクは薄めで良いのですが、片や40~50代になるとやはり隠したいシミがあるものです。
厚塗りをするという事ではないのですが、コンシーラーを使ったテクニックなども必要になりますし、ご自身でできる工夫のコツをお伝えしています。
また、好む方の多いブラウンメイクも、目元の影やシミ・シワなど消したい部分が増えてくる年齢の人にとっては、意外と難しいんですよね。
私の場合は、明るい色も積極的に使い、自分の気分やファッションに合わせて、アイシャドウやチーク、リップを選ぶようにしています。
アイシャドウにカラーを取り入れるのは難易度が高いと思われがちですが、まずは自分の好きな色を使ってみてください。
もし似合わないと感じた時は、その反対色を探したり、トーンを変えたりすることで調整すると、しっくりくるカラーが見つかると思います。
これまでに目元に色を使っていなかった女性だと、最初は抵抗感があるかもしれませんので、まずは顔の上に色がある事に慣れる事からはじめてみましょう。
アイラインの上にカラーをこっそり入れてみたり、流行色をちょっと乗せてみたり、少しずつ慣らしていけばいろんなカラーを取り入れやすくなり、ご自身のメイクの幅が広がりますよ。
「潤い」と「腸活」で美肌作り
メイクをより美しく魅せるためには、やはり土台となるお肌のお手入れも大切なので、私は保湿重視のスキンケアを行っています。
私より7歳年上の先輩のお肌がとても綺麗だったので、どんな事に気を付けているのか聞いてみたところ、「とにかく保湿が重要だ」と教えてもらいました。
シミやシワの大敵は乾燥だから、化粧水を浴室のすぐそばに置いておき、お風呂を終えたら湿気のある場所で化粧水をすぐに入れ込んで、あとで乳液などで蓋をすると良いと言っていたんですね。
私はそこまで徹底してできてはいないのですが、お風呂場とメイクする場所に1本ずつ化粧水を用意して、たっぷり使うようにしています。
化粧水は、年齢がでやすい首や乾燥しがちな唇にもしっかりと塗布して、たっぷり潤いを補給してから、乳液を使うように心がけています。
また、年齢を重ねると油ものの食べ物を避けがちなんですけれど、食事で油分を補給することも、お肌の潤いに影響しているんです。
昔は今よりも20kgくらい痩せていたんですが、その時はお肌がバリバリに乾いていて、今の様によく食べるようになってから化粧水だけでも十分保湿できるようになりました。
ですから、あえて嫌がらずに油ものを食べるようにして、内側からも乾燥対策をすると良いですよ。
最近はメディアで腸の健康もよく伝えられていますが、私はヤクルトとミルミルの2本柱で対策しています。
「朝ごはんのあとにヤクルト、昼食後にミルミル、夕飯のあとにヤクルト」を習慣化してみたら、3週間くらいで便秘気味だったのが治りましたよ。
便秘は肌荒れの原因にもなりますから、お肌のトラブルが気になっている方はぜひ試してみてほしいですね。
腸を整えたことで、疲れにくくなったようにも感じていますので、美容と健康の両面に効いているんだと思います。
メイクは武器!今よりもっと美しく、前向きに
私が考える「美しさ」は、生命力に溢れていたり、希望や自信を持っている時だと思います。
すっぴんで自信がない自分でも、メイクをしたりヘアスタイルを整えることで、自信が湧いて前向きになりますよね。
つまり、女性が美しさを意識して身に付けると、それは自分を助ける武器になるという事なんです。
メイクで言えば、ネガティブな感情を持っていたり元気がない時は、明るいカラーを取り入れてパワーをもたらしたり、逆に、冷静になりたいシーンなら落ち着いた色味を取り入れてみたりと、工夫次第で自分をコントロールすることができます。
見た目だけを整えているように見えて、メイクを通して気持ちに変化をもたらすことができるのは、女性ならではの特権だと思います。
最近は、美容やメイクに関する情報や選択肢がたくさんあるので、より自分を活かした自分らしいメイクが楽しめるようになりました。
人生のステージや自分の生き方、置かれている立場などにマッチしたメイクをすることが、自分を高める内面の鎧にもなり、また周囲に心地良さを与えることにも繋がります。
身だしなみやマナーという意味のメイクだけでなく、女性本来の強さと美しさを引き出し、人生の背中を押してくれる1つの武器として、メイクの楽しさを感じて欲しいですね。
また、その武器をより効果的に使えるようにするのが、描き方、塗り方などのテクニックだと思います。
「メイクは自然と覚えるもの」という感覚がまだまだ根強いですが、ぜひ一度プロに技術を習って、もっと美しい自分に出会ってください。
いくつになっても見た目を意識して、ご自身の人生をメイクと一緒に楽しんでほしいなと思います。