美しさの作り方Vol.24 土屋光子×Refletall スペシャルインタビュー
第24回インタビューゲスト 土屋光子さん
プロフィール
- 名前
- 土屋光子
- 年齢
- 39歳
- 所属
- Alopecia Style Project Japan
- 趣味
- 映画鑑賞、読書、お酒飲みに行く、企画を考える
- 特技
- アイディア、企画立案
活動案内
- 所属・運営
- Alopecia Style Project Japan
- AlopeciaStyleProject
- アメブロ
- MITSUKO
- mitsukoaspj
経歴
- 2019年
- Amazing JIRO「The Unives of Destiny」モデル
- 見える地獄見えない地獄作品展モデル
- 日本テレビ「世界仰天ニュース」
- Vforvictory モデル
- withnews「髪を抜き続けた 30 年、夫にも秘密に「私たちは美しい」と思えるまで」
- TBS「ビビット」
- 2018年
- 中林可寶アーティスティックボディペインティング・パフォーマンス演出・出演
- 生きるを伝える写真展モデル
- SABETSU する心を変えるデザインを探そう講演
- ピンクリボンイベント「Show waガールズコレクション」ポールダンサーコラボ演出出演
- 2017年
- チバフリtenbo Showモデル
- 国連 NGO OCCAM IFA Kajiki` sArtist Show NY Carnegie Hall 演出・出演
- Sports of Heart2017tenboモデル
- 国連 NGO OCCAM IFA Kajiki`sArtist Show NY Broadway Signature theatre 演出・出演
- 国連本部レセプションにてASPJ 講演
- TAKAKOHOTTA Fashion show
- VINT AGE tenbo showモデル
- その他
- FM桐生「ASPJのやっぱりモテたいっ!」(毎週木曜日15時放送)
- ASPJイベント各種プロデュース
幼少期から発症した「抜毛症」をカミングアウトした事をきっかけに、髪のないパフォーマーとして表現活動を開始。
特徴のスキンヘッドを活かしたパフォーマンスを行うことで、主催者とともにメッセージを発信し続けている。
また、髪の症状を持つ方が集まる団体「Alopecia Style Project Japan」の共同代表を務め、参加者が自分の魅力を発見できるよう様々な場を提供。
コンプレックスを受け入れた強さと優しさ、そして明るく前向きな姿勢が相まって、表現者としてだけでなく一人の女性としても、多くの心をひきつけている。
欠点にフォーカスせず魅力に変える!覚悟とともに歩むパフォーマー
私は女性の象徴である「髪の毛」をなくした、スキンヘッドの状態でパフォーマンスをするパフォーマーをしています。
2016年に、自分の髪を剃ってこれまで隠し続けていた抜毛症をブログで公表したのですが、公表後、これまでの自分を振り返って考えた時に、抜毛症であることを理由に諦めてきた事が多かったことに気が付いたのです。
ブログで公表することは、これまでの自分との決着や覚悟という意味合いが強かったので、「諦めたことを抜毛症のせいにせず、もう一度やりたい事にチャレンジしよう」と思って、パフォーマーとしての活動を始めました。
それまで表現活動をしてきた訳ではありませんでしたから、パフォーマーの経歴・経験があった訳ではありません。
その中で、女性が髪を剃ってスキンヘッドにしたのはインパクトがあると思い、逆に自分の強みにしたことで、多くの方に注目していただけました。
パフォーマーとしての活動は、ファッションショーやライブペイント、ピンクリボンイベント、アーティストさんの作品とのコラボレーションなど様々なものがあります。
私の根本的なテーマとして「女性の多面性・多様性を表現したい」という気持ちがありますが、出演する際には、イベントの趣旨や主催者の方の想いを「MITSUKO」という存在を通してお伝えできるように心がけています。
表現し続けていきたい理由のひとつは、作品の世界、出演者の皆さん、会場、お客様、スタッフなど全てがひとつの「チーム」となってその場を創り上げていく空気感がとても好きだからです。
今後は演技や歌などで、より広く深い表現に挑戦していきたいと思っています。
自己表現にブレーキはいらない
私は「パフォーマー」という表現を選んでいますが、誰しもが「表現者」であると思っています。
メイクやネイルをしたり、好きな洋服を着たりと、みんな何かしらの自己表現を日々しながら生きているからです。
しかし一方で、「もう歳だから」「私はこうだから」と理由をつけて、気持ちを抑えている
事もあるのではないかと感じます。
特に女性は優しくて周りを慮る能力と、察する能力に長けているからこそ、公私ともに、いつの間にか本音に蓋をしてしまいがちになるのではないかと感じるのです。
周りに合わせられる事は素敵ですし大切な事ですが、本当に自分がやりたい事を見失ったまま生きていくということは、とても勿体ないと思うのです。
多くの女性がチャレンジしたいという思いにブレーキを踏まずに、自分らしく、素直に表現をしていけるという事は、より良い成熟した社会に繋がっていくと思うので私自身が実践者でありたいと思います。
私も自分を解放したことによって、自分自身を好きになれましたし、一歩踏み出せた成功体験は自分の自信にもなりました。
生きているという事そのものがスペシャルであり、より良くなりたいというその気持ちこそが「美しい」と思います。
自分と丁寧に向き合うということは、本来のありのままの輝きが増す大切な一歩だと思います。 そして自分を大切に出来る人は、周りの方へもその愛を伝えていける人だと思います。
私が運営するAlopecia Style Project Japan(以下、ASPJ)は、抜毛症、脱毛症、乏毛症などの髪に症状をもつ方が集まっています。
自分を丸ごと受け入れると、欠点や悩みは自分を構成する要素の一つでしかなく、アイデンティティを決めるものではない事を知ります。
そして本来の自分に出会い、可能性に気が付くことができます。
ASPJでは自分と向き合う内省ワークや、自己表現やチャレンジの場を提案し、他者評価に囚われず、自分の魅力に意識が向けられるように活動を広めていきたいと思います。
自分の感覚・直感を大切に
美容や健康というテーマは生きる上で大切な情報です。私は表現者として特に意識しているのは美しい人や、場所、物、音楽に触れて、自分の感覚を大切にすることです。
今はお休みしていますが以前茶道を習っていた時に、日本の文化は整う事だけを美とせず、欠けている物にも美しさを見出し、一つ一つをとても大切にするという事を学びました。
そういう考え方が私はとても好きなので、「綺麗だな」「素敵だな」と素直に思う人や物に触れる事で、自分をリセットしています。
「気持ち良い」「美味しい」といった日常の五感も同じで、自分が満たされている事を感じ取る感覚も大切にしています。
綺麗な人・美しい人は丁寧に生きていて、好きな事、大切に感じる事、豊かさを味わう事を日常の中で重視していると感じます。
自分自身が「心地よい」と感じること、素直に受け入れることは、自分の軸に真を通していく事で、その内なるものが凛とした美しさにつながるのだと思います。
また、内側を整えるという事に関連すると、外見的な装いの美しさだけでなく、内臓や血液などのインナーケアがより必要だと感じます。
私は出産後の体調変化の時に、「起きてから対処する対処療法をしても限界がある」という事を痛感しました。
費用も時間もかかる事が多い対処療法よりも、日常の変化をチェックでき、予防にもなるインナーケアをしっかりと行っておく事が健康にも美容にも必要だと感じています。
体の喜ぶ食事をする事もそうですが、私の場合は医療用プラセンタのサプリメントや酵素など、継続してできる習慣も大切にしています。
これまでにいろんな製品を試してきた中で、自分が一番効果を感じる2つなので、これからもインナーケアの1つとして続けて取り入れていきたいと思います。
化粧品は信頼できる製品を自己投資して
化粧品が全成分表示になった時から、買う時に成分一覧にも目を通して「謳われている成分がどのくらい含まれているのか」「使われている素材は信頼できるのか」といった部分を、判断材料の1つにしています。
私はスキンヘッドにしているので特に頭皮の状態に意識が向くのですが、体の皮膚とは違う脂が出ているように感じたり、ニオイや乾燥が気になっていました。
そんな時、美容師さんから「シャンプーは頭皮を洗うものですよ」と教えてもらってから、シャンプーを使うようになったのですが、やはり毛髪の有無に関係なくシャンプーが頭皮のケアになっている事を実感しますね。
最近使ったアイコウル RPクレンジング21 フラッシュというシャンプーは、香りがナチュラルで過度な泡立ちもせず、とても気持ち良い使い心地です。 洗い上がりはすごくスッキリとするのに、必要な皮脂をきちんと残している感覚があるので、丁度良いと感じるシャンプーでした。
少し手に取りづらいパッケージですが、1回使えばシャンプーの良さがしっかり分かるアイテムで、30代を超えて体臭や脂の質が変わってきた方のスカルプケアには、とてもお勧めしたいですね。
身の回りの物をお気に入りのもの、ちょっと贅沢なものにしていくという事は、「自分を大切に扱う」ことであり「自分への投資」と私は考えています。
心の状態を整えるために、身なりを整える。自分に対しての労いやご褒美はまた頑張ろう!というエネルギーになっていきます。
「シャンプーする」よりも「シャンプーって気持ちいい!頭のツボも押そう!」と自分を大切にする行動の一つに変換していく事、小さな積み重ねが大事なことだと思います。
自分を大切にする心がけが「キレイ」を生み出す
私の好きな言葉の1つに「手入れ」があります。
庭の手入れ、家の手入れなど様々な場面で使うとても身近な言葉ですが、気持ちを持って触れているという事であり、気持ちがなく触れている機械的な作業とは全く違います。
私が「手入れ」という言葉が好きなのは、同じ行動をするのであれば「より良くなるように」「綺麗になるように」と思いながら行う方が、結果もプラスになると思うからです。
たとえば、肌の手入れで考えると皮膚はすべてセンサーであり、心をこめて触れる事・触れあう事はホルモンにも直結するので、私達にとって非常に重要な事なんですよね。
単純に肌の質感を感じるだけでも気持ちいいですが、スキンケアの時に愛情をもって自分のお手入れをしたり、ボディケアをしながら大切な人に触れてもらう習慣があると、より良い自分、より綺麗な私になると思います。
美しさとは、自分の心と身体の細部まで思いが行き届いているかの現れなのではないかと思います。
「努力」は「女の又の力」と書くこともあり、頑張り屋さんが多いと思いますし、無理ができてしまう――
底力があって頑張れちゃうと思うのですが、自分の本音や体の感覚を置き去りにせず、休息する事、心の余白を作る事もとても大事ですよね。
仕事や家事、育児などで日常を忙しく送っていると、休むこと自体に罪悪感を感じてしまいがちですが月や体のリズム、波を感じ取り、それに正直に生きていく事でより魅力が増すと私は考えています。
加えて、他の誰かと比べずに自分の五感を大事にすること、直感を尊重していくことで、自分は大切な唯一無二の存在であることを今一度感じてほしいです。
自分を大切にすることは、周囲への愛にも繋がっていくと思います。
自分をもっと好きになる旅という人生を、楽しんで歩んでいける日々を送っていきたいと思います。