美しさの作り方Vol.25 山田ケイ×Refletall スペシャルインタビュー
第25回インタビューゲスト 山田ケイさん
プロフィール
- 名前
- 山田ケイ
- 年齢
- 40歳
- 出身
- 高知県
- 趣味
- バスケットボール
活動案内
- 公式サイト
- フォトグラファー山田ケイ
経歴
- 1997年
- 成安造形短期大学にてファッションの勉強をする。
- 1999年
- 短大卒業後、アパレルメーカーにパタンナーとして就職。その傍ら、ブライダル撮影のカメラアシスタントとして勤務。
- 2009年
- 鞄メーカーに転職し、企画営業・生産管理などに従事。
- 2014年
- 六本木フォトコンテスト優秀賞受賞。
- 2017年
- フリーランスフォトグラファーとして独立。プロフィール・ポートレートや映画・ドラマ、舞台・ライブなど様々な撮影に携わる。
人生は一度きりという強い想いで、アパレル関連の仕事からフリーのフォトグラファーへと転身。
特に人物を被写体とした撮影を得意としており、安心できる信頼関係の中で相手の魅力を最大限に引き出し、写真を通して伝えている。
自分自身も撮られる事が苦手だからこそ、「魅力が分からない」「自信がない」という方の撮影も得意分野の1つ。
豊かな感性から生み出される作品1つ1つは、「伝えたい事が確かに伝わる」という写真の本質以上の表現力を持っている。
異業種からの転身!自分のやりたい道を貫いた30代
私が写真に惹かれだしたのは、ファッションの勉強をしていた短大時代です。
20代は洋服のパタンナーとして、30代は(写真の道に転向するまで)鞄の企画営業、生産管理などに携わっていました。
アパレルの仕事をする一方、写真への興味も尽きず、週末などを利用して20代前半からブランダル撮影のアシスタントなどをさせていただくようになりました。
撮影現場で経験を積めば積むほど、難しく、奥が深く、正解もない写真にどんどんはまっていきました。
写真は、言葉で表現したり、伝えることがとても苦手だった私にとって、自分を表現できる唯一の方法でもあったように思います。
憧れて進み、可能性を探り続けて17年間携わったアパレルの仕事ではありましたが、出来る事はやりきったと思う事ができ、37歳の時に思い切ってカメラマンに転身しました。
よく「(その歳で)勇気あるね」と言われますが、写真への興味は膨らむ一方でしたし、本当にやりたい事にチャレンジしないまま人生を終えるほうが怖かったんです。
人生一度きりだからこそ、やりたい事はやってみるしかないですよね。
カメラマンとなった今は、フリーランスのため収入は不安定、すべて自分次第ですし、自己責任で保証もありません。
日々不安は拭えませんが、その分刺激的ですし、リスクが大きい分、得られるものも大きいです。
お客様に喜んでもらえたり、いい写真が撮れた時とかは最高に嬉しいですし、日々、学びと反省を繰り返しながら、濃い充実した日々を過ごしています。
もっと自分を磨いて、良いものを吸収して、より一層喜ばれる写真が撮れるよう、これからも精進したいと思います。
気付かなかった相手の魅力が伝わる1枚に
これまでたくさんの方を撮影させていただきましたが、現在は、プロフィールやポートレートを中心に、映画やドラマ、舞台のスチール、ライブやイベント風景など、様々な撮影に携わっています。
多くの現場を通して思う事は、やっぱり私は人が好きだという事です。
その人がどんな人でどんな表情をして、どうやって笑うのか、どんな強さがあって、どんな弱さがあるのかという点にとても興味があり、写真を通して表現したいと思ってます。
プロフィール撮影では、お客様(被写体の方)が自分をどう表現したいか、何を伝えたいのか等をお伺いして撮影に入りますが、当然、撮られる事に慣れた方ばかりではありません。
「写真をちゃんと撮ってもらうのは初めてで、何にもわからないんです!」という方もよく来てくださいますが、そういう場合はヒアリングさせてもらうところから始めます。
色んな方がいらっしゃいますので、あまりマニュアル的にならずに臨機応変に、その方の魅力を汲み取って、形にしたいと思っています。
そのために場所選びやシチュエーション、ライティングなどが大切になってきますが、その中でも相手との信頼関係は特に重要です。
「この人は自分の事をわかってくれる」と信頼してもらえるかどうかも、とても大事なのだと思います。
また、撮られる事を楽しんでもらえる環境をつくる事も重要ですね。
今もそうですが、私は撮られることが苦手だったので、だからこそ自分に自信がない方、自分の魅力がわからない方、自分の事を知りたい方などは特に、私と一緒に魅力を探させて欲しいと思います。
きっと、「こんなに可愛い顔するんだ、こんな一面があるんだ」という事を、私なら見つけてあげられると思います。
日々を楽しみ、個性を活かせる女性は美しい
自分に自信を持って、前向きに日々を楽しんでいる女性はとても輝いて見えますし、「素敵だな」「美しいな」と感じます。
年齢を重ねれば、重力に対抗する力はどんどん衰えてきますが、それは仕方のない事です。
一本のシワを伸ばす努力も必要かもしれませんが、それだけでなく、自分の魅力や個性を知って、活かす事が大切ではないかなと思います。
誰しも悩みはありますし、私も落ち込んだり自己嫌悪に陥ってしまう事も多々ありますが、人は内面を磨けば、必然的に外見も輝きだすものだと思うので、できるだけ前向きに、毎日楽しむ事を心がけていますね。
年齢を重ねれば重ねるほど、求められる事もハードルが高くなってきますし、当然ごまかしもききません。
40代の今は、今までやってきたことの積み重ねや成果が、良きも悪くも容赦なく出てきているなと感じていますので、今まで以上に心がけ、特にカメラマンとしては、「この人に撮ってもらいたい!」と思ってもらえる自分であるために自分を磨く努力が大切だなと考えています。
また、人生を前向きに楽しむためには、自分の環境を整えることや、自分の関わる人間関係も大切です。
余談ですが、私は学生時代からバスケットボールをしていて、現在も続けています。
運動する事で息抜きや気分転換、健康や美容にも繋がっていると思いますが、それだけではなくバスケットボールを通して、この歳になっても仕事以外で仲間や自分と真剣に向き合って、時には悩んだり、感動したり…価値観や気が合う仲間が集るので仕事関係でも近い業界の人が多く、刺激を受けたり相談にのってもらったりできる事も重要で、時にはそこから仕事に発展する事もあります。
出身の高知県を離れて関西10年、現在は東京11年目と転々と生活をしてきましたが、バスケを通して得たもの、出会ってきた人達は私にとってかけがえのない貴重で大切な存在です。
これからも体が動く限りは継続していき、この環境を大切にしていきたいなと思っています。
オーガニック化粧品でいつでもしっかり保湿を
私は化粧品を選ぶ時に、できるだけオーガニックの製品を選ぶようにしていますね。
お恥ずかしながらなかなか大雑把な性格なもので、疲れるとスキンケアをせずに寝てしまう事もあり、肌に負担の少ない化粧品を好んでいます。
また、気に入ったら同じ製品をリピートして使う事も多いので、長く使い続けられるようなコスパの良さもポイントです。
私は乾燥肌なのでスキンケアの中では特に保湿を重視していますが、「上善如水」というメーカーのモイスチャーローションは、しっとりしていてとても潤いが感じられる商品でした。
日本酒の酒造で作られているそうで、お米の香りがほのかに漂いますが、嫌な香りでなく、しかも価格もお手ごろなんです。
乾燥肌の方、特に30代後半ぐらいの女性にはオススメしたい一本ですね。
また、スキンケアは、乾燥を感じたらできるだけ早い段階で、保湿してあげることが大切だと考えています。
私は昔から乾燥しやすい肌だったので、日頃のスキンケアでは、できるだけこまめな保湿をするよう心がけているんです。
入浴後や洗顔後のケアはもちろんですが、フォトグラファーという仕事柄、屋外での撮影も多く日焼けもしますし、一方、エアコンの効いた部屋で長時間の編集作業を行うこともあります。
このように肌が乾燥しやすい場面も多いので、化粧水やオイルを携帯して、乾燥を感じたらできるだけ早い段階でケアするようにしています。
当たり前じゃない「輝ける環境」に幸せを感じて
私は、より多くの女性が自分を輝かせて、ご自身の人生をより楽しんでいただきたいなと思っています。
私が育った家庭は父が亭主関白で、とても気が短く、すぐに手が出るような人でした。
母は、自分の事をたくさん犠牲にして家庭を守ってくれましたが、やりたい事もできずに我慢を続け、長年溜め込んだストレスによって数年前に自律神経を病んでしまったのです。
元々、とても旅行が好きで自由奔放だったという母ですが、今では1人で外出する事もままならない――そんな母が不憫でなりません。
私は今、東京にいて、やりたい事が出来る恵まれた環境にいます。
時代が変わり、今は女性も自分でどう生きるかを選ぶことができる時代ですし、働く形は多種多用で、それぞれの環境に応じた働き方を選択する事もできます。
だけれど一方で、現実にはなかなかそうはできない女性がいる、やりたい事があってもできない環境がある、という事も私は知っています。
だからこそ余計に、自分を輝かせる事ができる環境があるのであれば、その幸せを多くの女性が感じ、その機会を活用して自分の人生を輝かせるチャレンジをして欲しいです。
そして私にぜひ、写真を通じてその手伝いをさせていただければ嬉しいなと思います。